HTS705/708系ドライアイス洗浄機の製造国はどこ?中身は同じ中国製OEMという話

地球儀と、工場で機械を操作する作業員のイラスト 製品レビュー

通販でドライアイス洗浄機を探していると、聞いたことのないブランド名なのに型番だけは「HTS705」「HTS708」で揃っている、という不思議な光景に出くわします。素性が分からないまま数十万円は出せない、というのが正直なところだと思います。

結論から言うと、HTS705/708 系の製造国は中国です。設計元は 2014 年設立の深圳の自動車整備機器メーカー AUTOOL で、HTS705 と HTS708 はどちらも同社の型番。日本の通販に並ぶ複数のブランド名は売り手側の名前で、機械としては同じ系列と考えて差し支えありません。

私は本業が工場の設備保全なので、こういう「同じ機械が名前だけ変えて流通する」構図は見慣れています。この記事では、HTS705/708 系が何者なのか、705 と 708 は何が違うのか、そして製造国よりよほど大事な購入前の確認事項を、数字で整理します。

「hts705/708 系製造国どこ」— 結論から

DIY初心者くん
DIY初心者くん

HTS705って、どこの国で作られてるんですか?

タクミ
タクミ

結論から言うと中国です。深圳のAUTOOLというメーカーの型番で、2014年設立の自動車整備工具の会社ですよ。

DIY初心者くん
DIY初心者くん

じゃあ、別のブランド名で売ってるのは何なんでしょう…

タクミ
タクミ

売り手の名前です。型番が同じなら中身は同じ系列。まずはそこを押さえると、調べ方が一気に楽になります。

「hts705/708 系製造国どこ」への答えを、もう一度はっきり書いておきます。製造国は中国、設計元は深圳の AUTOOL (Shenzhen AUTOOL Technology Co., Ltd.) です。同社の公表では 2014 年設立、従業員 101〜200 名、製品は 160 か国で販売されており、本業は自動車の診断機器や整備工具です。ドライアイスブラスト機はその製品群のひとつという位置づけになります。

ただし、ここで話を終わらせると片手落ちになります。機械の素性と、あなたが買おうとしている出品者の素性は別物だからです。型番が同じでも、付属ノズルの本数、電圧仕様、国内での修理・部品供給の体制は出品者ごとに違います。「中国製かどうか」より、その先を確認したほうが失敗しません。

そもそも HTS705/708 系とは何か — 型番が同じで売り手だけ違う「同型OEM」

DIY初心者くん
DIY初心者くん

同じ型番なのにブランド名が何種類もあるのは、偽物ってことですか?

タクミ
タクミ

いえ、OEMという仕組みです。作る会社と売る会社が別なだけで、機械そのものは同じ設計なんですよ。

DIY初心者くん
DIY初心者くん

なるほど…じゃあ口コミを調べるときはどうすれば?

タクミ
タクミ

ブランド名ではなく型番で調べます。それだけで仕様表もマニュアルも出てきますから。

HTS705/708 系というのは、中国メーカーが設計・製造した自動車向けの小型ドライアイスブラスト機が、複数の販売者ブランド名を着せられて世界の通販に流れている、その型番ファミリーのことです。いわゆる OEM/ODM の構図で、家電や工具の世界では珍しくありません。

私も最初、見慣れないブランド名のほうを検索して 2 日ほど遠回りしました。レビューが数件しか出てこず「怪しい」で止まってしまう。型番で調べ直したら英文マニュアルが出てきて、そこでようやく話が進んだんです。

これが読者にとって何を意味するか。ブランド名で評判を検索しても情報が出てこないということです。売り手の名前は入れ替わるので、レビューが蓄積しません。私が仕事で素性の分からない機械を調べるときと同じで、追いかけるべきは型番です。「HTS708」で調べれば、メーカー公表の仕様表も英文マニュアルも出てきます。ブランド名を消して型番だけで検索し直す、これが最初の一手です。

HTS705 と HTS708 の違いは「ドライアイス容量と重さ」

DIY初心者くん
DIY初心者くん

705と708、番号が近いですけど何が違うんですか?

タクミ
タクミ

大きな違いはドライアイスの容量と重さです。705が5kgで約60kg、708が7.5kgで約100kgですね。

DIY初心者くん
DIY初心者くん

機能そのものは違わないんですか?

タクミ
タクミ

公表スペックを見る限り同じです。だから個人なら軽い705側が現実的、という話になります。

公表スペックで見ると、両者の差ははっきりしています。

項目 HTS705 HTS708
ドライアイス容量 5kg 7.5kg
本体重量 約60kg 約100kg
供給空気圧 0.3〜1.0MPa 同左
空気消費量 1〜3m³/min 同左
噴射量(可変) 0〜3.2kg/min 同左
ペレット径 3mm 同左

数値の出どころはメーカー公表値です。機能そのものは同じで、違うのは一度にどれだけ連続して吹けるか。5kg と 7.5kg の差は、途中でドライアイスを補充する回数の差だと思ってください。メーカー側も HTS705 を工場・ガレージ・個人ユーザー向けの軽量廉価版と位置づけています。

繰り返しになりますが、探すときはブランド名ではなく型番で。

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なお本体重量 60kg は、ひとりで気軽に動かせる重さではありません。ガレージの床に置きっぱなしにできる場所があるか、先に測っておくことをおすすめします。

中国製だと何が問題? 見るべきは国籍より電源・PSE・サポート

DIY初心者くん
DIY初心者くん

中国製って聞くと、正直ちょっと不安なんですけど…

タクミ
タクミ

その不安、具体的な確認項目に置き換えましょう。電圧表示、PSE表示、部品が買えるか。この3つです。

DIY初心者くん
DIY初心者くん

電圧って、日本でそのまま使えないことがあるんですか?

タクミ
タクミ

AC110V表記の個体があります。日本の家庭は100Vなので、そこは必ず確認してください。

「中国製だから駄目」という話をするつもりはありません。私の職場の設備にも中国製の部品はいくらでも入っていて、当たり外れは国籍では決まらないというのが実感です。不安を、確認できる項目に翻訳しましょう。

  • 電圧表記:メーカー公表では電源は AC110V±10% です。日本の一般家庭は 100V なので、出品ページの電圧表記が日本仕様になっているかを必ず確認してください。
  • PSE 表示:電気用品安全法では、電気用品を業として輸入する事業者は製造事業者と同等の義務を負い、事業開始から 30 日以内の届出と、PSE マーク・届出事業者名・定格の表示が義務づけられています。表示が見当たらない出品は、そこを問い合わせる材料になります。
  • 部品とサポート:ノズル、ホース、パッキンといった消耗品を後から買えるか。ここが切れると、動く機械が置物になります。

私は整備士資格を持つプロではなく個人の DIYer なので、個別の出品が適法かどうかを判定する立場にはありません。ただ、表示があるかどうかは誰でも自分の目で確認できます。最終判断は出品ページと販売元への問い合わせで、というのが安全な進め方です。

買う前の現実チェック — コンプレッサー要件と、業者に出す選択肢

DIY初心者くん
DIY初心者くん

本体さえ買えば、すぐ使えるんですよね?

タクミ
タクミ

そこが一番の落とし穴です。エア源が足りないと本体は動きません。メーカー推奨は7.5kW以上のコンプレッサーですよ。

DIY初心者くん
DIY初心者くん

7.5kW…うちの100Vのコンプレッサーじゃ全然足りない気がします。

タクミ
タクミ

率直に言って足りません。この数字をどう見るかで、買うか業者に出すかが決まります。

本体価格を眺める前に、この数字を先に見てください。メーカーは HTS708 のエア源として、7.5kW 以上・タンク容量 300L 以上のエアコンプレッサー(目安 1.5m³/min) を推奨しています。

では 7.5kW のコンプレッサーとは何か。国内で流通する 7.5kW(10馬力) 三相200V のレシプロ機の一例は、吐出し空気量 855L/min、タンク容量 180L、騒音値 73dB という仕様です。ここで気づいてほしいのが、855L/min は 0.86m³/min にしかならないという点。推奨の 1.5m³/min には届いていません。つまり 10 馬力クラスを買っても、連続でフルに吹き続けるには足りない計算になります。

私のガレージにあるのは 100V・タンク 39L の小型コンプレッサーで、吐出しは 100L/min 前後です。推奨の 1.5m³/min は 1,500L/min ですから、15 倍足りない。電卓を叩いた瞬間に、その日は購入ページを閉じました。エアツールが使えているからいける気がしていたのですが、ブラストは吹き続ける機械なので桁が違ったわけです。

さらに三相200V(動力)の契約が要ります。個人ガレージに動力を引く場合、電力会社への申請と工事が別途必要です。設置スペース、騒音、初期費用。本業で工場の圧縮空気設備を見ている私でも、自宅ガレージでこの要件を満たすのは簡単ではないと正直に思います。

DIY で手を出してよい範囲と、任せるべき範囲の線引きをはっきり書きます。エア源の要件を満たせる環境が既にあるなら、購入は選択肢になります。満たせないなら、本体を買うのは手段と目的が入れ替わっています。年に数回の作業なら、施工業者に出すか機材をレンタルして、総額で比べたほうが現実的です。

安全と近隣配慮 — CO2 換気・凍傷・騒音

DIY初心者くん
DIY初心者くん

安全面って、具体的に何に気をつければいいですか?

タクミ
タクミ

換気・保護具・騒音の3点です。特に換気は、閉め切ったガレージでやると本当に危険なんですよ。

DIY初心者くん
DIY初心者くん

ドライアイスって、そんなに危ないんですか…

タクミ
タクミ

昇華したCO2は下に溜まります。数字で基準が決まっているので、そこを押さえておきましょう。

機材の話より先に、ここだけは飛ばさないでください。

換気。ドライアイスは昇華して二酸化炭素になり、空気より重いため床やピットなど低い場所に滞留します。屋内・ピット内・閉め切ったガレージでの使用はしないでください。作業は屋外か、強制換気ができる開放空間で。二酸化炭素の労働衛生上の許容濃度は日本産業衛生学会の勧告で 5,000ppm、室内濃度が 2,000ppm を超えたあたりから吐き気・頭痛・倦怠感を訴える人が出始めるとされています。

保護具。ドライアイスに素手で触れれば凍傷・低温やけどを起こします。ドライアイスが内側に入り込まない断熱手袋や革手袋、それに飛散する煤から目を守る保護メガネを必ず着けてください。

騒音。ドライアイス洗浄の作業音は機種により 70dB〜120dB に達します。耳栓かイヤーマフは必須で、住宅地なら作業時間帯を選び、事前にご近所へ一声かけておくくらいの配慮が要ります。私は日曜の朝にコンプレッサーを回して、あとで気まずい思いをしたことがあります。

換気の確保と保護具の用意ができないなら、その日は作業しない。これが個人 DIYer の唯一の安全弁だと思っています。

よくある質問(FAQ)

Q1. hts705/708 系製造国どこ、が知りたいのですが結局どこ製ですか? A. 中国製です。設計元は 2014 年設立の深圳の自動車整備機器メーカー AUTOOL で、HTS705・HTS708 とも同社の型番です。日本の通販に並ぶ複数のブランド名は売り手側の名前です。

Q2. HTS705 と HTS708、どちらを選ぶべきですか? A. 公表スペック上の機能は同じで、違いはドライアイス容量(5kg と 7.5kg)と重量(約60kg と約100kg)です。個人ガレージなら軽い HTS705 側が扱いやすく、メーカーも個人ユーザー向けと位置づけています。

Q3. 家庭用の 100V コンプレッサーで動かせますか? A. 難しいです。メーカー推奨は 7.5kW 以上・タンク 300L 以上(目安 1.5m³/min)。7.5kW 三相200V 機でも吐出しは約0.86m³/min という例があり、家庭用の小型機では連続運転に必要な風量に届きません。

Q4. ブランド名が違う同じ型番は、中身も同じですか? A. 機械としては同じ系列と考えて差し支えありません。ただし付属ノズルの本数、電圧仕様、PSE 表示、国内の部品供給体制は出品者ごとに異なりうるので、機械の素性と販売者の素性は分けて確認してください。

まとめ

HTS705/708 系の製造国は中国、設計元は深圳の AUTOOL。ブランド名が違っても型番が同じなら中身は同じ系列で、705 と 708 の差はドライアイス容量と重さだけ——ここまでが「製造国どこ」への答えです。

ただ、調べ終わって私が一番伝えたいのはその先です。この機械で本当につまずくのは製造国ではなく、7.5kW 以上・300L 以上というエア源の要件でした。本体だけ手に入れても、動力電源と大型コンプレッサーが無ければ吹けません。買うか、業者に出すか、レンタルで済ませるか。判断の順番は「本体価格」ではなく「うちのガレージでエアを供給できるか」から始めてください。

そして換気と保護具。ここだけは、どの選択肢を選んでも省略できない前提です。

画像: いらすとや より

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